2022年2月15日火曜日



お墓



 現代のお墓のあり方は多様です。

そしてお墓だけは一人では決められません。

お墓はあなただけでなく、一族にも関わってくるからです。


あなたには、お墓参りするお墓がありますか?

そのお墓は、あなたも入る事のできるお墓ですか?

あなたや一族の意志とは別に、入れる人が限られているお墓も沢山あるのです。

お墓についても考えておきましょう。

一都三県お墓平均価格

約185万円

上記の金額はお墓【墓石】の平均価格です。
お墓の購入にはこの【墓石】の価格の他に【永代使用料】【管理料】がかかります。
都心の墓地ではこの【永代使用料】が高額です。
また都内数カ所にある都立霊園は抽選による当選者しか購入することができず、その抽選の
倍率はかなり高くなっています。

お墓にかかる費用の種類

①【永代使用料】

霊園・寺院の場所代としてかかる費用です。
お墓の土地は「買う」ものでなく、「借りる」ものです。
不動産の様に所有権を買い取るわけではないので「収得税」「相続税」「固定資産税」等の対象外になります。
また、使用権を遺族に継ぐことはできますが、他人への譲渡・転売することはできません。
一般的な場合、永代使用料を支払った墓地は使用者・継続者がいる限り永代に渡って使用し続けることができます。
ただし、もしお墓の継承者がいなくなり、管理料を支払えなくなった場合は「無縁墓」となり使用権は失われます。
なお、お墓の引っ越しや墓じまいなどにより、契約したお墓が不要になってしまった場合、墓地を返還することもできますが、永大使用料はあくまで「使用料」として支払っているためお金は戻ってきません。

霊園・寺院自体の立地や設備の違い、選んだ区画の広さや立地の違いにより価格が大きく変わります。

②【墓石代】

棹石・外柵・カロート・花立・香炉などの基本的な石材一式と、家名・題目・建立者・建立日などの基本彫刻料・据え付け工事代金、香皿や花立などの金物付属品の代金を含んだ総額のことをいいます。
また、永代使用料とは異なり消費税がかかります。
お墓に必要なものは概ね含まれていますが、追加したいオプション品や加工がある場合は、総額が変わってきます。
また、石の種類の違い、墓石のデザインの違い、石の使用料の違い、彫刻の内容などにより、価格が変わります。

③【管理料】

休憩所・トイレ・水汲み場・園路・緑地などの共有スペースの維持・管理や、電気・水道代など墓所運営にかかる費用は管理料からまかなわれます。
永代使用料と同じく、霊園・寺院自体の設備や立地、区画の広さなどによって、異なります。
管理料の支払いに関して特に注意したいのが、滞納です。
ほとんどの霊園・寺院では、管理料の滞納が一定期間続くと、規定に基づいてお墓の使用権を取り消します。
使用者のいなくなった墓石は、事前に通知や貼り出しが行われた後に撤去される場合もあります。
お墓の継承者が代替わりした際には、管理料の引き落とし口座の確認や更新、連絡先の変更を忘れない様にしましょう。

管理料は、契約後ずっと継続してかかる費用です。その為、使用前(納骨前)でも納めなければなりません。毎年の支払額が負担のない額であるということも考えましょう。


お墓(埋葬先)の種類

【民間霊園】

・宗教制限がない
・申し込みは随時可能
・多種多様の選択肢があり自分の好みに合った霊園を選ぶことができる。

【公営墓地】

・宗教制限がない
・自治体が運営
・申し込みには自治体ごとに様々な条件があり、申し込みにも期間がある。
・多くは抽選で選ばれるため、希望区画を選ぶことはできない。

【寺院墓地】

・お寺の境内にある
・宗教上の制約がある
(宗教不問で購入できるが、購入後は檀家になるなど)
・申し込みは基本的には随時可能
(空き状況による)
・住職に法要などの相談ができる
・お寺の行事に参加したり、お布施や寄付を求められることもある

【納骨堂】

・遺骨は個別に安置
・一定期間後、永代供養墓に移すタイプが多い。代々受け継ぐタイプもある。
・維持費、年間費がかかる場合が多い
・ロッカー式、仏壇式、小型墓石式など納骨の仕方は様々

【合葬墓】

・一つのお墓に大勢で入る
・原則、受け継ぐことはできない
・一定期間、個別の骨壺で安置された後、合祀墓、合同墓、永代供養墓などとも呼ばれる

【樹木葬】

・『葬』とあるが葬儀ではない
・墓石でなく樹木を墓標にする
・樹木葬は永代供養墓
・許可された敷地でしか行えない
・後に遺骨の取り出しができない場合が多い
・海洋散骨同様に遺骨を粉にして埋葬する場合もある

【散骨】

・遺骨を粉にして海に撒く
・個別散骨(一家族で船に乗る)合同散骨(複数の家族で船に乗る)依託散骨(業者が代理で散骨する)
・散骨できる場所が決められている
・散骨に関する条例は地域によって様々で、禁止されていることもある。


以上のようにお墓(埋葬)には、様々な種類があります。
お墓は自分だけでは決められないものではありますが、生前に購入しておけるものでもあります。
生前にお墓を購入することを【寿陵】といい、おめでたい事とされたり、幸せになれる、長生きができるとも言われています。
また、すでにお墓をお持ちの方でも、遠方でなかなかお墓参りに行けないとか、自分の後お墓を守れる人がいない・・・などの事情がある方は、今後お墓をどうするかを考えておいた方がよいでしょう。
墓じまい(お墓の移転)も簡単ではないケースが多いです。

残された家族の為に、お墓のこともしっかりと考えておきましょう。

終活の心得

いかがでしたでしょうか?

お葬式とお墓に知って頂く為のポイントを簡単に述べさせていただきました。



0 件のコメント:

コメントを投稿